• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

高齢者施設における脱臭機能を有する建材の性能評価と適用方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15686023
研究機関大同工業大学

研究代表者

光田 恵  大同工業大学, 工学部, 助教授 (40308812)

キーワードゼオライト / 光触媒 / 建材 / 脱臭 / 高齢者施設 / 介護臭 / 臭気成分 / 臭気評価
研究概要

室内の臭気問題として、高齢者施設内の臭気があげられており、対策が望まれている。今年度の研究では、まず、高齢者施設内の臭気成分を分析し、感覚的に影響を強く及ぼしている臭気成分を明らかにした。その結果、居室ではアルデヒド類、便所では硫化水素、メチルメルカプタンが主成分であることが把握された。
また、臭気対策として、分解による臭気対策の検討を行なった。建材に可視光型光触媒を塗布したものを用いて、光量と臭気物質の分解基本性能の関係を実験的に検討し、実態調査として、高齢者施設内でも特に不快な臭気が感じられる便所を対象として、便所内の壁材に可視光型の光触媒を塗布したものを設置し、間接照明を当て、臭気レベルの測定を行なった。その結果、条件が整えられる実験室では、メチルメルカプタン、アンモニア、ホルムアルデヒドともに、検知閾値以下まで除去されたが、実態調査では、発生量が瞬間的に多くなる時があり、感覚的に明確な効果をつかむことができない場合があった。
さらに、建材として、吸着性能に優れているゼオライトパネルを用いて、臭気物質の吸着、分解に関する基礎実験を実施した。その結果、光触媒を塗布したゼオライトパネルの方が、臭気物質の除去性能は向上した。
今年度の研究成果から、建材としては吸着層を持つ建材を使用する方が、光触媒を用いた分解機能を高めることができると推察された。また、光触媒による分解過程での生成物についても確認する必要があることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 光田 恵, 野中信哉, 松田良太郎, 齋藤明子, 石崎有義: "高齢者施設における光触媒機能を有する壁材による脱臭効果に関する研究"におい・かおり環境学会. (発表予定).

  • [文献書誌] 愈美善, 光田恵, 村上栄造, 安藤貴弘, 松本隆利, 永坂和子: "病室における臭気測定"におい・かおり環境学会. (発表予定).

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi