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2004 年度 実績報告書

植物におけるジーンサイレンシング機構の解明と有用遺伝資源創成への利用

研究課題

研究課題/領域番号 15688001
研究機関北海道大学

研究代表者

金澤 章  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30281794)

キーワードメチル化 / ジーンサイレンシング / TGS / siRNA / エピジェネティック / プロモーター / 種子貯蔵タンパク質 / β-コングリシニン
研究概要

本研究の研究代表者は、これまでの研究過程において、CaMV 35Sプロモーターの制御下で転写を行うトランスジーンに関して、エピジェネティックな変化によって転写の不活性化が起きる現象を見出している。この現象にともなって、CaMV 35Sプロモーター配列中に存在するシトシンがメチル化を受けていることを明らかにしている。プロモーター配列のメチル化と転写不活性化の関連を詳細に解析する目的から、植物ゲノム中に存在する配列をトランスにメチル化する系の開発を行った。そのため、ベクターとしてRNAウイルスを用い、CaMV 35Sプロモーター配列を組み込んだベクターを構成成分としてもつウイルスを、同じくCaMV 35Sプロモーター配列によって転写が制御されるGFP遺伝子をレポーターとしてゲノム中にもつNicotiana benthamiana植物体に接種した。その結果、N.benthamiana植物体の上葉において、GFP蛍光の消失、ならびにGFP mRNAの顕著な減少が見られた。さらに、サザン解析から、実際にこの配列中にメチル化が導入されたことが確認され、トランスメチル化ならびにそれにともなう転写不活性化が成功していることが確認された。また、CaMV 35Sプロモーター配列に相同なsmall interfering RNA (siRNA)が検出された。一方、有用な植物遺伝資源を創成する目的から、ダイズの種子貯蔵タンパク質β-コングリシニンのαサブユニット遺伝子の転写制御に関与するDNA配列を、レポーター遺伝子を用いた発現解析により明らかにすることを試みた。この遺伝子の転写開始点より上流のDNA配列をGUSレポーター遺伝子に連結したコンストラクトをシロイヌナズナに導入し、種子における発現の解析を行い、0.5kbの領域内に種子における発現に必須のシス配列が存在することを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Changes in the structural properties of chloroplasts and mitochondria in response to low temperature in perennial ryegrass (Lolium perenne L.)2004

    • 著者名/発表者名
      Yoko Tominaga
    • 雑誌名

      Grassland Science 50

      ページ: 31-39

  • [雑誌論文] Marker-assisted analysis for soybean hard seededness with isozyme and simple sequence repeat loci2004

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichi Sakamoto
    • 雑誌名

      Breeding Science 54

      ページ: 133-139

  • [雑誌論文] High frequency Agrobacterium-mediated transformation and plant regeneration via direct shoot formation from leaf explants in Beta vulgaris and Beta maritima2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Hisano
    • 雑誌名

      Plant Cell Reports 22

      ページ: 910-918

  • [雑誌論文] Transgenic perennial ryegrass plants expressing wheat fructosyltransferase genes accumulate increased amounts of fructan and acquire increased tolerance on a cellular level to freezing2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Hisano
    • 雑誌名

      Plant Science 167

      ページ: 861-868

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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