• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

免疫学的制御によるアレルギー性疾患に対する新規免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15688009
研究機関東京大学

研究代表者

増田 健一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40313077)

キーワードイヌ / Th1型サイトカイン / IFN-γ / CpG配列
研究概要

本研究はイヌにおいてTh1型サイトカインを誘導する免疫療法を開発することを最終目的とし、今年度においてはDNAオリゴヌクレオチドおよびリステリア死菌抗原によるイヌ末梢血単核球からのIFN-γ誘導について検討を行った。予備実験として、7頭の健常犬(ビーグル、1歳齢)から抹消血単核球を比重遠心分離法によって採取し、動物種全般にそのIFN-γ誘導能が報告されいているDNAオリゴヌクレオチドを用いてIFN-gmRNAの発現における最適濃度、最適刺激時間について検討を行った。その結果、0.1から10μMのCpGオリゴヌクレオチドにおいては1μMの濃度においてIFN-γmRNAが十分に上昇することがわかった。また、刺激時間についてはCpGオリゴヌクレオチド添加後12時間、24時間のIFN-γmRNAの発言を検討したところ、24時間においてほとんどのイヌでその発現がピークとなることがわかった。以上のことから、今後の実験系においてはCpGオリゴヌクレオチドこよる刺激は濃度1μM、24時間刺激で検討することとした。
検討するCpGオリゴヌクレオチドについては、広い動物種にTh1誘導を示すことがわかっている配列および新たにイヌ寄生虫のDNAを参考にして設定した配列、合計11種類の配列によるイヌIFN-γ誘導についてELISAおよびTaqManシステムによって検討した。その結果、一種類の配列においてIFN-γタンパクおよびmRNA発現がその他の配列および陰性コントロールと比較して統計学的に有意に上昇することがわかった。さらに現在はこのCpG配列によるIL-4、IL-12、IL-18のmRNA発現においてさらに詳細に検討する必要があると思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kurata, K., et al.: "Immunological findings in 3 dogs clinically diagnosed with allergic rhinitis."Journal of Veterinary Medical Science. 66. 25-29 (2004)

  • [文献書誌] Ishida, R., et al.: "Lymphocyte blastogenic responses to inciting food allergens in dogs with food hypersensitivity."Journal of Veterinary Internal Medicine. 18. 25-30 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi