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2004 年度 実績報告書

ヒト不死化歯根膜細胞の作成とクローニング及び歯根膜細胞に特異的な分子の検出

研究課題

研究課題/領域番号 15689024
研究機関九州大学

研究代表者

前田 英史  九州大学, 大学病院, 講師 (10284514)

キーワードヒト歯根膜細胞 / ヒト歯肉線維芽細胞 / 不死化歯根膜細胞 / DNAマイクロアレイ / type IV collagen / 半定量RT-PCR
研究概要

(1)歯根膜線維芽細胞と歯肉線維芽細胞との遺伝子発現についての比較検討
歯根膜細胞と形態は類似しているが機能は異なるとされている歯肉の線維芽細胞を同様の操作によって不死化した細胞株と今回の実験で得られる歯根膜細胞株とを用いて、両細胞によって発現されるタンパク質あるいはmRNAの違いについて、DNAマイクロアレイ法にて比較検討した。その結果、歯根膜線維芽細胞にtype IV collagenが多く合成されていることが明らかになった。type IV collagenは基底膜に存在するタンパクであり、また歯根膜組織にはMallasezの上皮遺残とよばれる上皮細胞が存在していることから、線維芽細胞によるその合成が何らかの役割を果たしていると考えられる。今後このtype IV collagenの発現意義について解明していくことを計画している。
(2)不死化歯根膜線維芽細胞株のクローニングとキャラクタリゼーション
SV40T抗原及びhTERTの遺伝子導入によって得られた不死化歯根膜線維芽細胞株のクローニングを行い、得られたクローンの遺伝子発現について以下のタンパクに着目して半定量RT-PCR法を用いてキャラクタリゼーションを行った:Runx2, Osterix(OSX), ALPase, Osteopontin(OPN), Osteocalcin(OCN), Bone sialoprotein(BSP), type I collagen, type IV collagen, RANKL, Osteoprotegerin(OPG),Keratinocyte growth factor(KGF), Hepatocyte growth factor(HGF),Periostin, PLAP1。その結果、Runx2, OSX, OCN, type I collagen, type IV collagen, OPG, Periostinにはクローン間で差が認められなかったが、ALPase, OPN, BSP, RANKL, KGF, HGF, PLAP1ではクローン間で発現が異なっていた。今後さらに、得られたクローンについて、in vivoでの動態について解析を行っていくことを計画している。
(今回の研究は九州大学歯学研究院の生命倫理委員会にて認可されている)

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Fibroblastic cells from human periapical granulation tissue preferentially form calcified matrices in decalcified and boiled rat bone.2005

    • 著者名/発表者名
      Maeda et al.
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research (in press)

  • [雑誌論文] Lipopolysaccharide stimulates osteoprotegerin and receptor activator of NF-kappa B ligand in periodontal ligament fibroblasts through the induction of IL-1 beta and TNF-alpha.2004

    • 著者名/発表者名
      Wada et al.
    • 雑誌名

      Bone 35(3)

      ページ: 629-635

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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