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2004 年度 実績報告書

リンク状態を利用した分散IPトレースバックの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15700047
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

双紙 正和  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 特任助教授 (00293142)

キーワードインターネット / セキュリティ / サービス不能攻撃 / モデル / 性能評価
研究概要

近年,分散サービス不能(DoS)攻撃は深刻な問題となっており,その対策の確立およびインターネットへの実装が待たれている.Dos攻撃へのアプローチは大きく分けて,(i)パケットにそれ自身の経路を確率的に記録させることで攻撃経路を求めるものと,(ii)ルータが協調してDos攻撃によるネットワーク全体の帯域の浪費を防ぐものがある.本課題では,DoS攻撃への対処のためにリンク状態を利用する技術について研究した.
(i)の研究は,主としてトレースバックと言われる技術に関して行われる.本研究では,従来Adlerらによって提案された数学的モデルの詳細な検討を行い,新たな知見を得た.この成果として論文発表を準備中である.
一方,(ii)の研究は,Dos攻撃によるネットワーク全体の高負荷を縮減しようというのが目的である.このような研究で特に注目されているものに,ネットワークは公共のまま管理主体を越えて高負荷なトラヒックを縮減しようとするpushback技術がある.pushbackはIoannidisらや,Ratulらによって研究されている
しかしながら,これまでpushbackがネットワークトラヒックの正常化にどの程度寄与するのかの指標については研究されていなかった.そこで本研究ではPushbackを行うネットワークトポロジを完全二分木構造として与え,リンク状態を考慮しつつ,ルータ同士が協調して制御を行う,新しい分散pushbackのモデル化およびその評価を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Pushback機構の一提案とそのモデル化に向けて2004

    • 著者名/発表者名
      寺田, 双紙, 宮地
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 45巻・8号

      ページ: 1948-1953

  • [雑誌論文] A new pushback mechanism resistant to DDoS attacks2004

    • 著者名/発表者名
      T.Terada, M.Soshi, A.Miyaji
    • 雑誌名

      2004 International Symposium on Information Theory and Applications (ISITA 2004)

  • [雑誌論文] Pushbackのモデル化とその評価2003

    • 著者名/発表者名
      寺田, 双紙, 宮地
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告 ISEC 2003-11

      ページ: 29-32

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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