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2004 年度 実績報告書

情報通信におけるインテリジェント・ディペンダビリティ・マネジメントモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15700060
研究機関広島大学

研究代表者

岡村 寛之  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10311812)

キーワードディペンダビリティ / コンピュータウィルス / 不正アクセス検知 / チェックポイント / マルコフ解析 / ベイジアンネットワーク / 動的計画法 / ソフトウェア信頼性
研究概要

平成16年度の主な成果として,確率モデルによるコンピュータウィルスの挙動解析,統計的不正検知アルゴリズムの開発,チェックポイント生成アルゴリズムの開発を行った.
(1)確率モデルによるコンピュータウイルスの挙動解析
確率モデルによるコンピュータウイルスの挙動解析では,連続時間マルコフ連鎖を使ったウイルス増殖のモデル化を行った.特に,ウイルス増殖における確率的事象に着目して,ウイルスの増殖能力を定量的に評価する尺度の導出を行った.また,現存するウイルス感染数のデータを用いて提案した尺度を算出し,ウイルスに関する特徴分析を行った.この結果は平成16年度に出版された学術雑誌で発表された.
(2)統計的不正検知アルゴリズムの開発
統計的不正検知アルゴリズムの開発では,サーバの利用状況(プロファイル)を常に監視して,DoSアタックなどの異常を検知するためのモデルを構築した.異常を検知する技術として,ベイジアンネットワークを導入することで,従来の統計的な手法よりも多くのデータを矛盾なく利用することが可能となり,検知の精度が向上した.この結果を平成16年度8月に開催された国際会議で発表した.
(3)チェックポイント生成アルゴリズムの開発
リアルタイム制御が必要なアプリケーションに対するチェックポイントアルゴリズムを新たに提案した.提案されたアルゴリズムは動的計画法に基づいており,従来のアルゴリズムと比較してどのような環境でも安定して解を算出することができる.この結果を平成17年度8月に開催される国際ワークショップで発表する予定である.
その他にも本研究に関連するものでは,ソフトウェアシステムの信頼性を向上させるための予防保全手続きの一種であるソフトウェアレジュビネーションに関する研究と,ソフトウェア開発工程で利用されるソフトウェア信頼度成長モデルに関する研究がある.これらの成果も学術雑誌や国際会議で発表を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 強化学習に基づいた分散チェックポイントの最適生成2005

    • 著者名/発表者名
      岡村寛之
    • 雑誌名

      数理科学講究録1409-決定理論と最適化アルゴリズム

      ページ: 10-20

  • [雑誌論文] 確率モデルによるコンピュータウィルスの特徴分析2004

    • 著者名/発表者名
      小林尚志
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 45(5)

      ページ: 1432-1441

  • [雑誌論文] 一般化ガンマソフトウェア信頼性モデル2004

    • 著者名/発表者名
      岡村寛之
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J87-D-I(8)

      ページ: 805-814

  • [雑誌論文] Min-max checkpoint placement under incomplete failure information2004

    • 著者名/発表者名
      Tatsuya Ozaki
    • 雑誌名

      Proceedings of The International Conference on Dependable Systems and Networks

      ページ: 721-730

  • [雑誌論文] An improved intrusion-detection model by profiling correlated access data2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Okamura
    • 雑誌名

      Proceedings of 2004 Asian International Workshop on Advanced Reliability Modeling

      ページ: 371-378

  • [雑誌論文] Dependence of computer virus prevalence on network structure - Stochastic modeling approach2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Okamura
    • 雑誌名

      Proceedings of 2004 Asian International Workshop on Advanced Reliability Modeling

      ページ: 379-386

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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