研究概要 |
平成15年度は,下記(a)〜(f)の関連研究調査と必要技術の検討を行った. (a)アクティブネットワーク,マルチメディア会議システムおよびエージェント指向アーキテクチャ (b)ATMシステムアーキテクチャとQoS保証機能,ネットワーク層より上位層のQoSを考慮したアーキテクチャ (c)必要な機能の動的な組織を実現するための仕組み (d)各メディアのQoSパラメータと,OSやネットワーク固有のパラメータの調査およびマッピング手法 (e)RSVP,RTP,DiffServなどの帯域保証やリアルタイム性を考慮した通信プロトコルとH.323やSIPなどのシグナリングプロトコル (f)DV,MPEG1/2/4,H.261などの圧縮方法,および遅延,ジッタなどの制御方法 また,下記(a)〜(e)の項目を実現するためのシステムアーキテクチャを設計し,基本的な機能の実装を行った. (a)ネットワーク層より上位層におけるQoS保証・適合機能 (b)必要となる機能の動的な組織化 (c)複数利用者を対象としたQoS交渉および調整 (d)蓄積,リアルタイムおよび連続,非連続メディアの統合 (e)トランスコーディング機能の動的利用 本研究成果の1つとなるプロトタイプシステムでは,DVストリームとMPEG4ストリームが混在する相互通信環境を,移動エージェントによるトランスコーディング機能を用いて動的に構築することが可能となった.しかしながら現在,プロトタイプシステムは現在評価段階であり,引き続き改良が必要な状態である.
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