研究課題
研究代表者は今年度、昨年度に引き続いて本研究課題に従事した。昨年度導入した実験機器を用いて数多くの実験を行い、成果を出すことができた。この際、実験の進行を効率よく行うため、今年度においてもパーソナルコンピュータを含むいくつかの機器を購入した。そして実験補助のために謝金も利用した。また論文執筆のための資料を購入し、対外発表のため国内研究会、国際会議へ参加した。結果として国内研究会論文1部、国際会議発表論文2部(昨年度も2部)、国内学術雑誌論文1部が成果として得られたので、本研究は一定の評価が得られるものと考えている。研究課題とした並列ダウンロードについては、サーバ性能の突然の低下に柔軟に対応できる方式を提案し、理論と実験をもとにした評価により有効性を確かめることができた。この成果を査読つき国際会議APCC/MDMC'04、および国内学術論文誌(電子情報通信学会論文誌)に発表している。また研究代表者が以前より開発してきているファイルの一致性を保証する代理サーバの実装に、並列ダウンロード機能を追加し動作を確認した。この際に新たに発見した問題点について解決を図り、バッファの管理機構について考察した。ここで得られた知見を国内研究会(電子情報通信学会情報ネットワーク研究会)で発表し、査読つき国際会議ADSN2005にも採択され発表予定である。本年度中には成し得なかったが、この内容に他の既存の方式との比較、さまざまなネットワーク状況を考慮した適用範囲の把握などを加え、層近々学術論文誌に投稿する予定である。一方、一致性の保証についても考察を加え、ピアツーピアネットワークにおいて効率的に動作する条件をまとめつつある。本研究期間ではこのまとめまでを成果とし、この成果を考慮にいれた実装の開発・実証は来年度以降に本研究とは別に行うこととしたい。
すべて 2005 2004 2003
すべて 雑誌論文 (6件)
電子情報通信学会論文誌 J88-B・3
ページ: 530-538
Proc.4th International Workshop on Assurance in Distributed Systems and Networks (ADSN2005). (発表予定)
Proc.3^<rd> International Workshop on Assurance in Distributed Systems and Networks (ADSN2004).
ページ: 648-653
Proc.2004 Joint Conference of APCC/MDMC'04
ページ: 249-253
電子情報通信学会技術研究報告 104・514
ページ: 13-18
Proc.2^<nd> IASTED Int'l Conf. on Communications, Internet, and Information Technlogy (CIIT2003).
ページ: 621-626