研究概要 |
本モデリングシステムの動作環境,モデリングデータ形式等は,以下の通り決定している.また,開発状況も合わせて記述する. 1.動作環境…当初の予定通り,オブジェクト指向言語であるJava言語,三次元描画ライブラリであるJava3Dを用いて描画を行うこととした.これによって,Windows, UNIX, MacOS等のオペレーティングシステム(OS)に依存しないプログラムを作成可能である.また,近年のCPUの演算速度の高速化,パソコン実装メモリ量の増加によりJava言語を用いて開発した三次元描画ソフトウェアの実行は,容易となってきている. 2.モデリングデータ形式…解析モデル作成後の各種解析ソフトウエアにおいて用いることが考えられるデータに対応させる形式とした.具体的な出力データの内容は,立体を形成する節点・立体の総数,節点座標,立体を形成している節点番号,立体を形成している辺の繋がりの情報とした. 3.モデル入力手法…電子ペンを用いたモデリングが最終目標であるが,現在は,解析領域のモデリングによく用いられる立体(現在は,直方体形状,円柱形状,ドーナツ形状の3形状)を予め用意し,これらの立体を組み合わせてモデリングを行う形式とし,開発を進めている.このため,本システムは,ウィンドウを3つ(立体表示用,立体パラメータ用,立体合成用)を持ったシステムとして開発を行っている.また,現在は,要素分割形状は,四面体を採用しており,分割は基本的な方法を用いており,まず,立体を三角柱に分割しその後,1つの三角柱を四面体6つに分割している. 開発は,Windows上で行っており,その他のOS上での動作確認は,Windows上においてエミュレータソフトウエアを動作させ,エミュレータ上に仮想コンピュータネットワークを構築し,パーソナルコンピュータ上で動作するUNIX系OSであるLinuxおよびMacOS上で行っている.
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