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2003 年度 実績報告書

道具の形状および使用時の触覚感を利用する道具型入力インタフェースの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15700095
研究機関立命館大学

研究代表者

木村 朝子  立命館大学, 理工学部, 助教授 (20324832)

キーワードメタファ / アフォーダンス / 触覚インタフェース / 実世界指向インタフェース / ユビキタスコンピューティング / 道具 / データ転送
研究概要

計算機のマルチメディア化により,様々な情報機器の間で音声・映像等のデータをやりとりする機会が増えてきた.しかし,マウスやキーボード等を使った機器間でのデータのやり取りは,コンピュータに慣れていないユーザにとっては非直感的で把握し難いものである.このようなデータの操作をユーザにとって直感的で分かりやすいものにするためには,データや入出力インタフェースをどのような概念モデルとしてユーザに理解させるか,またその理解に要するユーザ負担の軽減が重要である.
ある道具を学習負担なしに利用するためには,その道具そのものがどう使われればよいのかという情報を強く発していなければならない.このような特性はアフォーダンスと呼ばれ,例えばハサミやピンセットでは,二股の先端を持つという形状が物体を挟むことをアフォードしている.多くの人々に利用されている既存の道具はよいアフォーダンスを持っていると同時に,操作に関するメンタルモデルが幼少の頃からユーザの中に形成されている.加えてこのような道具を使用する際,微妙な操作の状態がユーザの手指に反発力や触覚としてフィードバックされており,この反発力・触覚が対象物体の性質を知る上で非常に重要な手助けとなっている.また道具はそれ自体で完結した入出力の双方向性をもっており,その使用方法が手先の感覚と共に身に付いているものである.
そこで,本研究では日頃使い慣れた道具の形状を有する操作デバイスを構築し,ユーザがその道具の持つアフォーダンスや過去の使用経験を利用し,操作デバイスの使い方をよりスムーズに把握することが可能になることを確認した.また,形状だけでなく実際の道具と同様の触覚フィードバックを付加することで,実体を把握しにくいデジタル情報を可触化するとともに入力操作と出力確認を併せ持つ把持型のデバイスを実装した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoichi Ikeda, Asako Kimura, Kosuke Sato: "TOOL DEVICE : Handy Haptic Feedback Devices Imitating Every Day"Tools, Human-Computer Interaction. Vol.2. 661-665 (2003)

  • [文献書誌] 木村朝子, 池田洋一, 福中謙一, 川崎健也, 原田久美, 佐藤宏介: "インタラクションデバイスの触知化"情報処理学会研究報告書. CVIM-140. 135-140 (2003)

  • [文献書誌] 池田洋一, 木村朝子, 佐藤宏介, 井口征士: "道具のメタファを利用した実世界指向インタフェース"インタラクション2003論文集. 207-208 (2003)

  • [文献書誌] 木村朝子, 佐藤宏介: "ToolDevice-道具のメタファを利用した実世界指向インタフェース-"画像ラボ. Vol.14, No.8. 11-14 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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