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2005 年度 実績報告書

3次元形状モデル陰関数表現の高速自動生成と多重解像度表現

研究課題

研究課題/領域番号 15700112
研究機関立命館大学

研究代表者

仲田 晋  立命館大学, 情報理工学部, 助教授 (00351320)

キーワードウェーブレット変換 / 多重解像度表現 / 陰関数表現 / 並列処理 / 曲面モデリング
研究概要

本研究課題は陰関数曲面による3次元形状のモデリングを対象とし,曲面生成に伴う計算量およびメモリ使用量の問題の解決を目標としている.このうち,今年度は特に以下の3つ項目について成果が得られている.
(1)曲面上の色分布関数の生成と品質向上
3次元形状を陰関数として表現・デジタル化する研究はこれまで盛んに行われ,特にレーザスキャナなどの計測装置に基づく形状モデリング手法が多く提案された.本研究ではさらに色情報の再現を含めた曲面生成手法を提案し,曲面上の複雑な色情報の表現,および色境界の自動判別に成功している.
(2)ウェーブレット変換による陰関数曲面の多重解像度解析
3次元形状を陰関数として表現した場合,そのデータ量やノイズがしばしば問題となる.この問題を解決するために,本研究では曲面表現にウェーブレット変換を導入した.すなわち,曲面をウェーブレット変換に用いられる基底関数で表現することでその多重解像度解析を実現し,従来の画像処理で用いられる圧縮とノイズ除去の技術を曲面モデルにも適用可能とした.これは日本応用数理学会のセミナーで公表済みであり,今後,雑誌論文への掲載を目指す.
(3)並列処理の導入
微細構造を含む形状のモデリングやレンダリングではその計算量が問題となり,本研究では並列計算の導入による解決を目指している.特に共有メモリ型と分散メモリ型が混在する並列計算環境を想定し,このような特殊な環境下でも計算機の性能を十分に発揮する並列化の実現を目標としてきた.この実現のために,本研究ではプロセスの階層的な分割を考え,各階層を共有メモリ環境と分散メモリ環境に割り当てることで効率的な並列計算を実現している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ハイブリッド記述による固有値解析の並列処理の性能評価2005

    • 著者名/発表者名
      陳華偉
    • 雑誌名

      日本計算工学会論文集 7

      ページ: 6

  • [雑誌論文] ブラウン運動を利用した陰関数曲面の衝突曲線・等高線の検出・可視化2005

    • 著者名/発表者名
      城良友
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J88-DII, 12

      ページ: 6

  • [雑誌論文] An Efficient Method for Implicit Surface Reconstruction with Attributes2005

    • 著者名/発表者名
      T.Itoh
    • 雑誌名

      ICNAAM 2005 proceedings

      ページ: 4

  • [雑誌論文] MPU法に基づく色情報付き陰関数曲面の生成

    • 著者名/発表者名
      藤本大地
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 (掲載確定)

      ページ: 13

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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