研究概要 |
本研究は、視覚目標運動の臨界周波数において観測された手の間欠的な運動から連続的な運動に切り替り、かつ、視覚目標との位相差がほぼゼロの状態から先行位相へと変化した結果に着目し、視覚目標手動追従運動における臨界周波数での制御様式の変化のメカニズムを明らかにすることを目的とする。本年度の成果は以下の通りである。 1.現有設備に本年度購入した1次元運動用ガイド、2次元運動用ガイドを組み合わせ、手動運動に負荷を加える実験、2次元運動実験を行える環境を構築した。 2.手に質量負荷を加え、目標追従運動実験を行った。その結果,手に付加する質量が大きいほど,視覚目標運動に対する先行性が小さくなることが明らかになった。 3.現在、予備実験で得られた結果を基に、目標追従運動の制御様式の変化のメカニズムを明らかにするための実験計画を構築しいる。 4.追従運動メカニズムに関し手動運動モデルを構築した。現在、このモデルの能力を解析的に、または、数値実験を行い明らかにしているところである。
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