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2004 年度 実績報告書

皮膚の分光反射およびテクスチャの解析と質感の高い皮膚画像生成

研究課題

研究課題/領域番号 15700171
研究機関大阪電気通信大学

研究代表者

土居 元紀  大阪電気通信大学, 工学部, 講師 (00304155)

キーワード皮膚画像 / 分光スペクトル / Kubelka-Munk理論 / テクスチャ解析 / コンピュータグラフィクス
研究概要

本研究の目的は皮膚構造の光学的モデル化と質感の高い皮膚画像生成であり,平成16年度は特に皮膚の分光スペクトル推定手法の検証と,そのモデルに基づく人体部分の3次元CGの生成を行った.
平成15年度にKubelka-Munk理論を用いて皮膚内に存在する色素数や皮膚の厚みのパラメータをコントロールして反射光の分光スペクトルを推定する手法を確立したが,この手法では補正関数を導入していた.今回,その補正関数なしで推定できるように改良した.また,推定結果を用いて,皮膚内色素のパラメータをコントロールすることにより,日焼けや炎症などの生じた皮膚や,色素の少ない皮膚などの分光スペクトルを推定した.そして,推定した皮膚の分光スペクトルを用いて,3次元計測した人体部分の3次元CGを生成した.人体部分としては,手を対象とした.光源色と推定した皮膚の色および光源位置と手の3次元形状から,2色性反射モデルに基づいて手の上の各点における光の反射スペクトルを計算し,CG生成を行った.2色性反射モデルには,実際の2色性反射に最も適合する,Torrance-Sparrowモデルを用いた.
さらに,テクスチャについて,テクスチャが顕著に現れる手のひらについて成分を解析し,フォトリアリスティックな皮膚画像の生成を行った.
また,化粧肌の色についても,Kubelka-Munk理論を用いて解析を行った.
これらの成果について、学会等で研究報告を行った。また,皮膚の光学的モデルとそのモデルに基づく3次元CGの生成について,成果をまとめ,現在学術論文誌に投稿中である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 光学的モデルに基づいたファンデーション塗布色の推定2005

    • 著者名/発表者名
      大槻理恵
    • 雑誌名

      平成16年度日本色彩学会関西支部大会

      ページ: 6-7

  • [雑誌論文] Spectral Estimation of Skin Color with Foundation Makeup2005

    • 著者名/発表者名
      Motonori Doi
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Computer Science, 14^<th> Scandinavian Conference on Image Analysis

  • [雑誌論文] Spectral Reflectance-Based Modeling of Human Skin and Its Application2004

    • 著者名/発表者名
      Otonori Doi
    • 雑誌名

      Proceedings of CGIV 2004

      ページ: 388-392

  • [雑誌論文] 化粧肌の分光スペクトル解析の研究2004

    • 著者名/発表者名
      大槻理恵
    • 雑誌名

      電子情報通信学会関西支部第9回学生会研究発表講演会

      ページ: 65

  • [雑誌論文] 化粧肌の分光スペクトル解析2004

    • 著者名/発表者名
      土居元紀
    • 雑誌名

      第48回システム制御情報学会研究発表講演会講演論文集

      ページ: 67-68

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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