研究概要 |
平成16年度の研究実施計画に基づき研究を遂行し,以下の研究成果を得ることができた. 1.画像認識によるリアルタイム身体姿勢推定の高精度化 既に開発した身体姿勢推定アルゴリズムを前年度にひきつづき改良し,アルゴリズムの高精度化を行った.人体動作の動画像系列をデータベース化し,今後の継続研究の開発に役立てることが可能なよう整理した. 2.ヒューマンフィギュアの動作制御手法の開発 より人間に近い動作を自動制御可能にするために、仮想物体両手操作時・片手操作時の自動化機能を追加した.これより,仮想空間上で頻繁に行う手指の詳細な動作の再現に伴う不自然さがある程度解消されたことを確認した. 3.動作制御ライブラリの実装 本研究で開発したライブラリはlinux OS上で利用可能なものであったが,汎用性を考えwindow OS上で動作可能なライブラリへと移植を行った.一方,CGキャラクタ当てはめの汎用性が充分に実現できていないため将来的には本動作制御ライブラリへ組み込むことを考える必要がある. 4.ヒューマンフィギュアの生成動作に関するリアリティの評価 実世界から獲得される身体情報とそれを用いて仮想空間において再現されるリアリティ情報の質を検証するために,ネットワークで接続した遠隔地へ動作情報を送信し,どのような動作を表現しているものか被験者に確認を行ってもらい,典型的な動作に関しては充分再現されていることが検証できた.今後,無意識に行う人間の動作に関してその再現性の検証を進める必要があることも確認した.
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