研究課題
平成16年度の主な研究成果は、平成15年度に開発したファジィ関係方程式に基づいた動画像圧縮プロトタイプシステムの拡張、および性能向上、さらに理論面における新しい知見の発見である。システムの拡張では、対象動画像をグレースケールからカラー動画像に設定し定式化、および実装を行っている。さらに、性能向上においては、Pフレーム圧縮のための非一様符号器設計法において、新しいファジィ・エントロピー基準を導入し、従来の設計法に比べ高品質の画像圧縮・再構成を実現する符号器の設計を可能にしている。また、理論面における新しい知見として、ファジィ代数系における固有ファジィ集合の概念を、画像圧縮・再構成問題において再定式化し、符号器の設計段階の際に、どの程度の対象画像スペクトルが圧縮過程において保存されるか、に関する見通しを明確にしている。さらに、本年度は、形式開眼解析という大量のデータに対するデータマイニング手法に着目し、従来の距離型画像検索・画像格納手法とは異なる、順序型画像データベース管理技術の実用可能性についても議論を行っている。以上を要するに、本年度は、画像圧縮システムの拡張、および性能向上、さらに理論面では符号器設計時における再構成画像品質の理論的な見通し、さらに新しい大量画像運用法の検討を行っており、次年度以降の本格的システムの運用に対する準備は十分に整っており、当初の目標を十分に満たしているといえる。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (6件)
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