研究概要 |
本年度は、対話的なグラフ表現のための研究として、Javaによるコンポーネントの作成だけでなく、XMLを利用したものを考え、データベースやデータ解析と連携した研究を行った。 データの記述としてのXMLとしては、データとデータ解析履歴のデータベースシステムである@dプロジェクトにおいて、その記述形式やブラウザへの表現方法を規定するスタイルシート作成などにXMLを導入した。それらの成果を国内では、2003年度統計関連学会連合大会にて「データ(シナリオ/ストーリ)に基づく統計学習システムの構築」(山本・森・宿久)を報告したことをはじめとして幾つかの報告を行い、国際会議においても、International Statistical Institute,54th Sessionにて"Data-oriented Learning System of Statistics based on Analysis Scenario/Story (DoLStat)" (Y.Mori, Y.Yamamoto and H.Yadohisa)として報告を行った。それらの成果は、以下のサイトで公開し、実際にサービスを行っている。 http://mo161.soci.ous.ac.jp/@d/indexj.html 統計グラフに関してもXMLにより記述できるものが実用化され始め、現在2次元グラフを作成するSVG(Scalable Vector Graphics)、3次元グラフを記述するX3Dなどがある。現在は、これらによるグラフィックの作成を行っており、その成果を2004年度の国内・国際学会にて報告する。 これらの調査・実践を通した結果から、統計学とインターネットテクノロジーに関する報告を「インターネツト時代の計算機統計学」計算機統計学,第15巻第2号(2003)(山本義郎)において報告した。
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