• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

エアロゾルビームによる生体材料創成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15700328
研究機関大阪大学

研究代表者

塚本 雅裕  大阪大学, 接合科学研究所, 助手 (90273713)

キーワード超微粒子 / エアロゾルビーム / ハイドロキシアパタイト / ポリ乳酸 / 歯
研究概要

ポリ乳酸基板に対し、HAp微粒子から構成されるエアロゾルビームを照射した。HAp皮膜形成に対するビーム入射角度依存性について入射角度0°から60°まで10°間隔で調べた。0°〜30°の範囲において皮膜は形成された。膜厚については、入射角度の増加にともない減少した。40°時においては、皮膜は形成されなかった。50°及び60°時は基板表面がエッチングされることがわかった。各ビー入射角度で形成された皮膜の基板との密着強度を定性的に比較するためにテープテストをおこなった。皮膜表面に粘着テープを張りその後引き剥がした。0°及び10°時に形成された皮膜は剥離した。20°時に形成された皮膜は、一部剥離した。30°時に形成された皮膜は剥離されなかった。これによりエアロゾルビームを用いて形成された皮膜は、ビーム入射角度の増加にともない密着強度は増大することが分かった。30°時に形成された皮膜に対し基板との密着強度を向上させるために熱処理を行った。皮膜及び熱処理後の皮膜の結晶構造を調べるためにXRD測定を行った。その結果、両皮膜ともHAp原料粉末の結晶性を維持していることが分かった。皮膜及び熱処理を施した皮膜に対し擬似生体液(SBF)試験を行った。試験後の両皮膜の状態を調べるために走査型電子顕微鏡(SEM)観察を行った。その結果、皮膜は、一部が剥離していることが分かった。熱処理を行った皮膜は剥離せず基板に密着していることが分かった。SEM像は、両皮膜表面に微小構造体が形成されていることを示した。皮膜表面のXRD測定結果からHAp皮膜表面から擬似骨が成長していることが分かった。
歯に対しビーム照射実験を真空下で行った。ビームの入射角度を変化させた結果、斜入射時において歯表面にHAp微粒子の付着が生じた。また、大気下エアロゾルビーム照射装置を製作し、照射実験を行った。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi