研究課題
1.得られた研究成果今年度は主に調査期間として、ドイツのカールスルーエ大学の研究機関での、実際に視覚障害を持った学生達に科学技術文書の点訳システムの紹介と、今後の要望等の聞き取り調査を行った。また、国内でも、視覚障害者におけるWebの活用状況等の聞き取り調査を行い、その調査結果を、論文「重度視覚障害者によるプレゼンテーションの現状」の中に記している。また、IT技術の障害者支援への応用を課題とした研究会ICCHP (International Conference on Computers Helping People with Special Needs)に参加し、論文「An Integrated OCR Software for Mathematical Documents and Its Output with Accessibility」において、数式のアクセシブルな表現方法についての発表を行い、関連研究者との交流も行った。さらに、数学関連の知識管理学会MKM (Mathematical Knowledge Management)のワークショップであるMathematical User Interfaceにおいて、論文「Authoring Tool for Mathematical Documents -Infty-」において、数学文書のアクセシブルな入力方法についての発表をおこなった。これらの論文は、文書認識技術での協力を得ている九州大学鈴木昌和研究室との共同で執筆を行い、文書認識技術の、特にレイアウト解析を用いたWebコンテンツの解析技術の発展に貢献を図っている。日本大学の川根研究室との協力で、Web上での数学教育のアクセシビリティ向上に関する研究の一環としてMathMLの音声読み上げシステムの開発も行っている。また、購入したPCを用いて、Webコンテンツや、さらにはWeb上で配布されているPDFの収集を行い、現在、そのデータの整理を行っている。2.今後の研究計画(1)収集したWebコンテンツの更なる解析、さらには、PDFのアクセシビリティを向上するための新たなるシステムの開発。(2)作成したデータベースから、見た目の情報を用いた文書認識結果とHTMLからの情報を利用したWebコンテンツの解析アルゴリズムを開発する。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (3件)
電子情報通信学会、信学技報、福祉情報工学研究会(WIT) TL2004-40, WIT2004-64
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9th International Conference, ICCHP 2004, Paris金 LNCS3118
ページ: 648-655
Mathematical User-Interfaces Workshop Electric Proceedings http://www.activemath.org/~paul/MathUI
ページ: 1-7