研究概要 |
本研究では,e-Learning環境を「学習者」と「編集者」の間でおこなわれる学習コンテンツを媒体としたコミュニケーションであるとみなし,双方にe-Learning環境の利用情報をフィードバックすることで,このコミュニケーションチャンネルを拡張し,両者を同時に支援するe-Learning環境の構築を目的としている. 本年度は,まず,実際のe-Learning企業にインタビューを行い,各社の学習マテリアル(教材)とIT技術をどのように統合して教育効果のアップを図っているのか,また,各社の学習コンテンツ制作プロセスの詳細な調査行った.そして,ITを活用した学習コンテンツに対する「学習者」と「編集者」の意識や期待にどのようなギャップが生じているのか分析した. その結果を踏まえ,「学習者」と「編集者」に適切なフィードバックを行うために,「学習履歴データベース」および「学習コンテンツ・データベース」から「ユーザモデル」と「コミュニティモデル」を構築するための概念設計を行い,協力企業から提供された学習履歴のデータベース化を行った.現在,統計解析手法を用いて学習履歴からどのような「ユーザ」および「コミュニティ」の特徴抽出が行えるのか検討および解析を進めている.
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