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2004 年度 実績報告書

Eラーニング用インタラクティブ・ストリーミングプレイヤーの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 15700505
研究機関東京大学

研究代表者

山内 祐平  東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (50252565)

キーワードeラーニング / ストリーミング / 相互作用性
研究概要

本研究では、相互作用性をプレイヤーに統合する際に、CSCLの領域で行われてきたアウェアネス研究の流れを応用し、質問などの学習内容ではなく、学習に関連する様々な情報(学習共同体のステータスや学習に関する評価情報など)を相互作用の鍵となる情報として利用する。
開発したeラーニング用インタラクティブストリーミングプレイヤー"iPlayer"では、学習者が講義内容に興味を感じているか・疑問を感じているかなどの情報をアウェアネス情報として可視化する。対面状況の講義ではこれらの情報は顔の表情や笑い声などで講師と学生に共有されているが、非同期型の授業視聴であるストリーミングではこれらの情報を手に入れることができない。iPlayerによって、ストリーミング環境でも対面状況に近い情報を手に入れられるようになり、単調な視聴行動にリズムが生まれる。
iPlayer上で学習者は授業の中で「わからない」ポイントと「おもしろい」ポイントでボタンを押して情報を送る。送られた情報は集積され、レベルメータ上に表示される。また、掲示板のように、コメントや質問を書き込むこともできる。これらの相互作用の情報は、教師に送られ、出席情報に利用されるとともに、授業評価情報としても利用される。
iPlayerは,従来の授業映像を視聴するだけのストリーミング・プレイヤーとは異なり、学習者が授業に対するフィードバックを視聴中に行うことができ、また他の学習者のフィードバックをアウェアネス情報として可視化するインタラクティブなシステムである。評価の結果、このシステムを用いてストリーミング映像の授業を受講することで学習中に他の学習者の存在を感じられるようになり、eラーニング受講に対する満足度が向上することが確認され、eラーニングにおける協調学習の円滑化につながる可能性が示唆された。この研究を発展させていくことにより、授業映像配信研究とCSCL研究をつないだ、新しい研究・実践領域が開拓される可能性がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] iPlayer : eラーニング用インタラクティブストリーミングプレイヤーの開発2004

    • 著者名/発表者名
      山内祐平, 酒井俊典, 八重樫文, 久松慎一, 望月俊男, 北村智
    • 雑誌名

      日本教育工学会第20回大会講演論文集

      ページ: 937-938

  • [雑誌論文] 学習コミュニティを支える人工物のデザイン2004

    • 著者名/発表者名
      山内祐平
    • 雑誌名

      日本教育工学会第20回大会講演論文集

      ページ: 21-24

  • [図書] 未来の学びをデザインする2005

    • 著者名/発表者名
      美馬のゆり, 山内祐平
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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