研究概要 |
本年度は,ウェブサービス化を前提にした語学学習システムの機能分析・設計を進めながら,レジストリ環境で必要となる機能の分析と設計・開発を行った.まず,XMLの関連先行研究の調査と最新技術情報の入手をシステム開発と平行して行った.そして,RDFやSemantic Webに関連するAI技術や,SVMなどの分析システム,SCORM等のメタデータ標準化技術の利用が有益であることが明らかとなった.この調査結果を踏まえながら,単にソフトウェアのウェブサービス化だけでなく,XMLによる教材の再利用データの管理の必要性が明確となった.まず,教材リソースの再利用性を考慮して,コンテンツ承認機構の開発を行った.そして,教材リソースのメタデータ表記については,標準化規格であるSCORMに着目して,SCORMに準拠してWebサービスを検索するための枠組みについて提案をした.同時に,Webサービス化する教材モジュールの実装についても開発を進め,教育と学習のニーズの差分を分析するニーズ分析器を開発した.また文章構造を可視化するための支援モジュールの設計を進めた.これらは語学学習支援モジュールとして実装し,今後ウェブサービス化を図ることとなった.XML利用技術については,語学学習用ウェブ教材を検索する枠組みとしてリンクデータベースを開発し,ウェブサービスコンポーネントとして応用可能であることが明らかになった.また,SCORM対応教材の作成ツールとしてMacromedia Captivationを購入し,SCORMの適用可能性について調査と試作を行うこととした.また,Windowsテクノロジーについての技術調査のために,MSDN Academic Allianceを購入し,次年度の実装に利用することとなった.以上の技術と枠組みを試作・実装するために,サーバ用および開発用の計算機を2台購入した.また研究成果は学会論文誌,国際研究大会,国内全国大会,研究会で発表を行った.
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