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2003 年度 実績報告書

障害者ユーザのコンピュータ操作評価尺度(日本版)の作成

研究課題

研究課題/領域番号 15700519
研究機関東京学芸大学

研究代表者

小林 巌  東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 助教授 (90305300)

キーワードコンピュータ / 障害者 / インタフェース / 評価尺度 / 視覚障害 / ロービジョン / 肢体不自由
研究概要

本研究は、障害者ユーザにより適切な操作環境を提供するため、操作を評価するための尺度について検討するものである。研究初年度にあたる本年は、関連研究の調査および尺度に関する検討(第一段階)を行った。具体的な内容を以下に示す。
1.評価尺度に関する調査
視覚障害、および肢体不自由に焦点を絞り、これらの障害を持った者のコンピュータ操作を評価するための尺度を検討するために従来までの関連研究の調査を行った。
視覚障害については、ロービジョンの読みに用いられてきた評価尺度が、パフォーマンスを時間およびエラーから客観的に分析できており、指標自体も文章の難易度がコントロールされている点で参考になるものであった。
肢体不自由に関しては、コンピュータ操作の評価法を取り上げた先行研究がいくつか見られ、それらの分析を行った。ラバル大学(カナダ)のように、入力操作を時間と入力の正確さという2点から分析している研究が実用的なようであった。
2.評価尺度の検討
調査結果を参考として、操作時間とエラー分析という2点からコンピュータ操作の評価を進めていくことを方針として定めた。しかし先行研究では日本語の入力操作に関する検討が見られないため、評価尺度として適切な指標をロービジョンの読みに用いられている日本語評価尺度を参考に検討した。
指標のいくつかを用いて正眼者によるロービジョンのシミュレーション実験を行った。また肢体不自由児のインタフェース選定の際にも用いて検討を行った。指標に関する評価はまだ検討の最中であるが、客観的なインタフェースと操作の評価ツールとして有効であるという感触を得ており、さらに多くの検討を蓄積していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kobayashi, I: "Assessment tool of computer access task for users with low vision"Adjunct Proceedings of HCI International 2003. 247-248 (2003)

  • [文献書誌] 小林厳, 金森克浩: "障害児教育における遠隔教育の動向"東京学芸大学特殊教育研究施設研究報告. 3. 49-56 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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