研究概要 |
本研究は中国語のTTS(Text to Speech)技術を用いたマルチメディアの長所を生かして中国語学習をwebで実現したものである。TTSとはText To Speechの略で、入力として与えられたテキストから音声を合成することを意味する。本システムが中国語TTSツールを採用しているが、その技術を利用することによって、音声ファイル準備の必要はなく,教科書にある単語及び関連する文の音声を確認することができるようになり,その上、単純な聞き取り練習だけではなく、聞く音声の速度の調整もできることもあって,聞き取り試験によって学習者は自分で学習効果の評価するもできるようになる。その意味では,本研究は特定の教材に縛られない,音声機能付きの外国語学習支援システムを目指すものである、と言えよう。学習内容はインターネット上で学習者が目で画像を見、耳で問題の音声を聞き、頭で問題を考えて、Web-Pageに手で答えを入力することによって中国語の単語や文法の練習を行う。サーバは送られた答えをチェックして、正しい場合は次の練習に進み,不正解の場合は更にTTS技術によって、音声の速度を調整したり、学習の内容を変更したり、適切な練習を提供するというコンセプトによって構成されるものである。学習者の学習進度に合わせて、問題を出すことができるように、学習者情報および毎回学習の結果はすべてデータベースに記録される。学習者に各自のペースの学習をサポートするために学習履歴を保存する機能を持つシステムは学習効果、効率を高め、WWWの利用は時間的、場所的制約を受けない学習環境を実現する。マルチメディアwebベース中国語学習を実現するによって、学習者の意欲を高め、中国語会話の能力を効率的に向上させる効率的なシステムである。
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