• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

遠隔の特性を考慮した遠隔講義におけるインストラクショナル・デザインの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15700526
研究機関京都外国語大学

研究代表者

村上 正行  京都外国語大学, マルチメディア教育研究センター, 講師 (30351258)

キーワード遠隔教育 / 高等教育 / 講義アーカイブ / e-Learning / 授業研究
研究概要

2つの実践を対象とし、研究を行った結果、以下のようなことが明らかとなった。
1.講義自動撮影システムを用いた講義アーカイブ実践における講師・受講生への影響
講義を撮影されることによる講師や受講生への影響,講義アーカイブを理解するために重要な情報,自動的に作成された講義アーカイブの有効性,の3点を明らかにすることを目的として,質問紙調査及びインタビュー調査を実施し,分析及び考察を行った。その結果,授業を撮影されることによって,当初講師や受講生には心理的な負担が若干かかるものの,経験によってその負担は減少していくことが分かった。また,講義アーカイブを見る際に受講生が重視しているのは,音声情報と教材情報であること,アーカイブ化される授業においては「教材への適切な指示」が非常に重要であることが示唆された。さらに,作成された講義アーカイブについては画質や音質の面では十分高い評価を得ることができ,FDに役に立つ可能性が大きいことが分かった。
2.遠隔ゼミにおける受講生のメディア活用について
平成15年度から京都大学教育学部学生と鳴門教育大学現職教員大学院生を結んで、ビデオチャット,テレビ会議,電子掲示板を通じて教育に関する問題について議論する京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践を行い、評価研究を行った。遠隔ゼミにおけるメディアを活用した遠隔コミュニケーションの特性に関するインタビュー調査を行い、分析及び考察した結果、遠隔コミュニケーションの場合、普段のコミュニケーションよりも情報量が少ないため、重視しているモーダルを明確に意識すること、システムに対する評価の良し悪しに関わらず学生の主体的な学びに結びつけることができたことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 京都大学での実践に基づく講義アーカイブの調査分析2004

    • 著者名/発表者名
      村上正行, 西口敏司, 亀田能成, 角所考, 美濃導彦
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 Vol.28,No.3

      ページ: 253-262

  • [雑誌論文] コミュニケーションを意識させる遠隔ゼミの授業デザイン2004

    • 著者名/発表者名
      村上正行, 神藤貴昭, 杉原真晃, 辻高明, 曽根直人
    • 雑誌名

      日本教育工学会第20回大会講演論文集

      ページ: 1001-1002

  • [雑誌論文] 京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践における学び(2)2004

    • 著者名/発表者名
      神藤貴昭, 村上正行, 杉原真晃, 辻高明
    • 雑誌名

      日本教育工学会第20回大会講演論文集

      ページ: 841-842

  • [雑誌論文] 遠隔・議論型授業における学生の自主的学び-京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践を通して-2004

    • 著者名/発表者名
      杉原真晃, 神藤貴昭, 村上正行, 辻高明
    • 雑誌名

      日本教育工学会第20回大会講演論文集

      ページ: 667-668

  • [雑誌論文] テレビ会議システムを利用した授業における学生の自生的な学びの生成

    • 著者名/発表者名
      杉原真晃, 神藤貴昭, 村上正行, 曽根直人
    • 雑誌名

      平成16年度情報処理教育研究集会講演論文集

      ページ: 91-94

  • [雑誌論文] テレビ会議システムの構築と運用

    • 著者名/発表者名
      曽根直人, 村上正行, 神藤貴昭
    • 雑誌名

      平成16年度情報処理教育研究集会講演論文集

      ページ: 540-542

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi