研究概要 |
本研究に先行する研究「社会科での統計資料の活用を目的としたソフトウェアの開発 -インターネットでの利用を前提としたデータベースと教材についての検討-」(2002)において、(1)農林水産省の農産物市況の統計資料と学習ソフトウェアを組み合わせることにより,児童が農産物市況の統計資料を利用することが可能であり,(2)学習ソフトウェアのインタフェースを限定することで,学習段階に応じた統計情報の活用が考えられることを提案した。 これらの研究成果と現在運用しているデータベースシステムの活用を前提に,1.教材ソフトウェアの改良と,2.ソフトウェアの汎用性の追加,3.社会科教材研究の視点からの教材の改良,の3点を中心に,本研究を進めている。 本年度は、情報の収集と整理に重点を置き、以下の5点の内容を中心に研究を行った。 (1)社会科の学習場面で利用されている一般的な階級区分図やデータマップ,資料図などの主題図の分析。また、児童が操作的に統計値を扱うためのインタフェースについての検討。 (2)インターネット上で現在利用可能なデータベースサービスのうち,月・週単位の短い時間経過の中で数値データが更新されるデータベースについて情報の収集と調査。 (3)利用可能なデータベースサービスとデータの内容について小学校高学年社会科のカリキュラムに適合する要件を分類整理。 (4)今回構築するデータベースに利用可能なデータベースサービスの選別。 (5)利用可能なデータのうち,学習ソフトウェアのインタフェースで操作が可能なものの選択。
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