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2003 年度 実績報告書

微小変位地形と津波堆積物による東北日本における断層活動の時空間分布特性

研究課題

研究課題/領域番号 15700539
研究機関福島大学

研究代表者

後藤 秀昭  福島大学, 教育学部, 助教授 (40323183)

キーワード活断層 / 微小変位地形 / 福島盆地西縁断層帯 / 津波堆積物 / ジオスライサ / 会津盆地東縁断層帯 / 宇多川 / 仙台平野
研究概要

本研究は,微小変位地形の解析に基づく内陸活断層の最新活動時期の解明と,津波堆積物に基づくプレート間地震の発生時期の解明を通して,東北日本における断層活動の時空間分布を明らかにし,島弧における断層の活動特性を検討することを目的としている。
今年度は,内陸活断層の最新活動時期が地形学的に求められる地点を探し出す視点で,東北地方南部に発達する活断層の微小変位地形を判読し,候補地の選定を行った。福島盆地西縁断層帯では,最新活動時期がこれまでの調査でよく分かっていないセグメントにおいて調査の適地を見出した。会津盆地東縁断層帯では,会津若松の市街地を横切って延びる,最新活動に伴うと思われる微小な変位地形を見出した。
一方,津波堆積物を探し出す調査では,巨大地震に伴う大津波のみがうまく抽出できるよう海岸地形によって津波の波高の増幅が少ない東北地方南部の太平洋岸において,海岸の微地形を空中写真判読によって分析し,津波堆積物が保存されやすく,陸上堆積物の流入が少ないと考えられる狭隘な低湿地を探し出した。具体的には,福島県浜通りの中部から北部に見られる丘陵の開析谷を埋めた沖積低地のうち,明治時代の干拓が実施されるまでは砂州によって閉ざされていたと思われる潟湖であった低平な低地があることがわかった。新旧の空中写真,地形図を用いて調査地を検討し,検土杖を用いた予察的な地形調査で,調査適地を数地点にまで選定することができた。また,従来の研究で津波堆積物が見出されている名取川左岸の仙台平野および相馬市の宇多川沖積低地で,ハンディージオスライサを用いた地層抜き取り調査を実施し,津波堆積物とされている砂層の特徴を観察した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 後藤秀昭, 堤 浩之, 遠田晋次: "中央構造線活断層系・畑野断層の最新活動時期と変位量"地学雑誌. 112. 531-543+口絵2p. (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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