<国内のフィールド調査> 国内外のコンソーシアム方式による再生可能エネルギーの普及事例のフィールド調査を実施した。調査項目は、経済性データ、補助策に関するデータ、気象など環境条件に関するデータ、投資主体(自治体、事業者、市民、NPO等)に関するデータである。 具体的には、日本初の市民出資型風力設備をもつ北海道グリーンファンド、関西地域に多く見られる太陽光発電施設設置者、自治体出資型の淡路島南淡町、五色町、福井県、三重県久居市、大山田村等のヒアリング調査を実施した。国内の事例はほぼ調査できたと考えられる。なお、民間企業が行っている再生可能エネルギー事業(風力発電事業)は経営上の秘密が多く、詳しい経済性に関するデータは得られなかった。 これらの実地調査を踏まえ、集めたデータを一定程度整理する作業を行った。 <ヨーロッパ諸国の調査> ヨーロッパ諸国の再生可能エネルギー普及策については、それが、エネルギー安全保障の中に位置づけられて実施されていることから、安全保障論を含めて、広く文献調査を実施した。 <プロジェクト評価手法の検討> また、プロジェクト評価手法の検討のために、プロジェクトファイナンスに関する文献を収集し、再生可能エネルギー事業に適用可能かどうかの検討を行った。
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