1.複数車両の管理についての研究 追突事故防止、出会い頭事故防止を教育内容に、複数車両の管理のためのシステムを構築し、実験を行った。複数車両の管理の為には、車載したコンピュータで運転挙動が安全かどうかを自動的に判断する必要がある。この判断によって車載コンピュータから管理者用コンピュータに不安全挙動の通報を送り、管理者が運転者に助言・警告を行う。センサによって取得する数値情報に基づく自動判断を実装し、2台の車両について運転挙動の把握の実験を行い、不安全挙動の通報によって管理者は遠隔地において運転挙動の把握が可能であることを明らかにした。 2、先急ぎ運転の非効率性の教育に関する研究 先急ぎ運転の非効率性(先急ぎ運転を行っても所要時間をそれほど短縮できない)について教育を行うことが安全運転を遵守させるのに重要であることがわかっている。また、シミュレータでの教育が先急ぎ運転の非効率性の教育に有効であることがわかっている。非効率性を提示するための基礎情報となる日常的な運転挙動の記録のためにシステムの起動、記録、終了が自動で行えるようにハード、ソフトの開発を行った。また、運転者への非効率性の提示のための表示装置のプロトタイプの開発を行った。
|