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2003 年度 実績報告書

抗骨粗鬆症アルカロイド、ノルゾアンタミンの作用機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15710156
研究機関東京大学

研究代表者

福沢 世傑  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40321806)

キーワードノルゾアンタミン / 骨粗鬆症 / 女性ホルモン / スナギンチャク / MCF-7
研究概要

ノルゾアンタミンの研究についてはこれまでに卵巣摘出マウスに投与すると、女性ホルモン特有の副作用である子宮重量の増大を伴うことなしに骨重量および骨強度の増大が報告されてきた。しかし同時にIL-6産生阻害も報告されており、エストロゲンレセプターとの関連性については解明すべき点が多い。細胞レベルで骨芽細胞を増殖促進させることを一昨年度に見いだし、このときは増殖プロファイルが女性ホルモンでのひとつである17βエストラジオールとは異なることがわかった。今回、エストロゲンの発現が確認されているヒト乳がん細胞MCF-7を用いた実験系を立ち上げ、ノルゾアンタミンの投与によりその増殖が促進されることを確認した。17βエストラジオールの場合についても同様である。またトリチウム標識した17βエストラジオールを用いた細胞抽出物に対する結合活性もノルゾアンタミンと17βエストラジオール双方に認められ、ノルゾアンタミンを10000当量ほどの量を投与すると競争阻害がかかることも見いだした。これにより分子レベルでのノルゾアンタミンのエストロゲンレセプターに対する結合活性が弱いながら確認することができた。しかしノルゾアンタミンと17βエストラジオールを培地に同時に加えて細胞培養すると増殖が抑制されることより、受容体と結合した後の二量化の時になにか特別な作用機序が存在する可能性があると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sasaki, H., Araki M., Fukuzawa S., Tachibana, K.: "The Packing of Lipid Chains Changes the Character of Bacteriorhodopsin Reconstituted in a Model Membrane."Bioorg.Med.Chem.Lett.. 13. 3583-3585 (2003)

  • [文献書誌] Sasaki, H., Fukuzawa, S., Kikuchi, J., Yokoyama, S., Hirota, H., Tachibana, K.: "Cholesterol Doping Induced Enhanced Stability of Bicelles."Langmuir. 19. 9841-9844 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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