• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

情報技術にかかわる集団責任概念の哲学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 15720008
研究機関京都女子大学

研究代表者

江口 聡  京都女子大学, 現代社会学部, 講師 (30329932)

キーワードネットワーク / フリーソフトウェア / ファイル共有 / 集団責任
研究概要

本年度は、集団集団の行為と責任にかかわる本研究の基礎作業として、情報化社会における知的所有権を、GNUに代表されるフリーソフトウェア作成コミュニティ文化と、ネットワーク集団による音楽ファイル共有文化の問題としてとりあげ論じた。近年社会問題とされているGNUteraやWinMXなどのアプリケーションソフトウェアをもちいたピアツーピアのファイル共有は、一般になんのルールもなく法や道徳のコントロールがまったく存在しない領域であると言われている。しかし実際に、フリーソフトウェアの作成コミュニティや、その共有コミュニティーコンピュータネットワークにおける不特定多数でのファイル共有は、いわゆる「無法地帯」ではなく、フリーソフトウェア作成コミュニティで有効とされている規範とよく煮た一定の「所有権」に関する規範が自生的に生じていることを発見し指摘した。
本年度後半はネットワーク上におけるポルノグラフィーの配布と社会全体の態度・集団的責任の問題の研究を開始しており、この問題に対するフェミニズムからの批判の検討をすすめている。すでにC・マッキンノンによるラディカルフェミニズム理論、C・ギリガンによるケア倫理に関する基本文献を精査を終えた。米国における反ポルノ条例制定の動きと、女性のセクシャリティに関するRuth Colerやbell hooksらの見解を検討した。これの成果は次年度研究論文として刊行予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大越愛子, 清真人, 山下雅之, 江口聡 他: "現代文化テクスチュア"晃洋書房. 199 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi