研究概要 |
(1)京都大学附属図書館・京都大学総合博物館所蔵の御所伝授関連資料の調査 上記に所蔵される御所伝授関連資料の調査を行った(一部は次年度以降も継続)。昨年度からの継続作業であり、調査の完了した資料については細目データの蓄積に取りかかった。また、同書蔵の重要資料につき、「上方文藝研究」2号(上方文藝研究の会 2006年5月刊行予定)に報告の予定である。 (2)東山御文庫所蔵御所伝授関連資料の内容細目の作成 上記に所蔵される御所伝授関連資料につき、写真版により内容の同定作業を行った。 (3)重要資料のテキストデータ化 上記に所蔵される御所伝授関連資料の一部を翻刻し提供した(海野圭介「東山御文庫蔵『古今伝授日記』『古今集御講義陪聴御日記』解題・翻刻」上方文藝研究,1,2004)。また、口頭報告を行った(海野圭介「道晃聞書から後水尾院御抄へ-古今集後水尾院御抄の成立と伝来をめぐって-』(2004年4月10日(土)和歌文学会関西例会 於:八坂神社)資料についても順次成文化し報告する予定である。 上記成果に基づき、次年度に、「シンポジウム 古今和歌集-注釈から伝授へ」(2005年8月8日 於:古今伝授の里フィールドミュージアム:岐阜)、及び、The 11th International Conference of the EAJS(European Association for Japanese Studies)(August31-September3,2005 University of Vienna, Austria)にて口頭報告を行う予定である。
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