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2004 年度 実績報告書

19-20世紀転換期ロシア文化における身体と性

研究課題

研究課題/領域番号 15720066
研究機関早稲田大学

研究代表者

草野 慶子  早稲田大学, 文学学術院, 助教授 (10267437)

キーワードロシア東欧文学 / 身体性 / 比較文化 / 美術史 / 芸術諸学 / 舞踊
研究概要

今年度は、以下の2点を目標に研究を進めた。
1.前年度からの成果を引き継いで、バレエ・リュスとその周辺についての研究を深めること。具体的には、バレエ・リュス成立にあたって大きな影響を与えたとされるアメリカの舞踊家であり、モダン・ダンスの創始者イサドラ・ダンカンとの関連を調査、分析するなかで、19-20世紀転換期ロシア文化全般(舞踊だけではなく、哲学、文学、演劇などの諸芸術を含む)における身体観を詳らかにしていくことに目標をおいた。その成果は、ロシア・モダニストたちのダンカン受容からバレエ・リュスの成立、そしてバレエ・リュス初期の芸術が、同じモダニストたちによってどう、ロシア文化固有の文脈のなかに位置づけられたかを追った論文「ロシアにおけるイサドラ・ダンカン受容一バレエ・リュス成立まで一」にまとめられている。また、これに関連する内容の口頭発表を、日本比較文学会東京支部大会におけるシンポジウム(テーマは「身体と型」)でも行っている。
2.ロシア文学における身体性の主題を、「恋愛小説」や「幻想小説」といった文学的ジャンルと重ね合わせるかたちであとづけること。具体的には、19-20世紀の複数のロシア文学作品を取り上げ、多角的な視点をとるよう努めつつも、とりわけ各作品に表象された身体性に注目しながら論じる、という方法をとった。その成果は、2冊の著書『ロシア恋愛小説の読み方』『ロシア幻想小説の読み方』にまとめられている。なお、これはNHKラジオ番組「カルチャーアワー文学と風土」の副読本でもあり、研究代表者は半年間、この番組の講師を担当した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ロシアにおけるイサドラ・ダンカン受容-バレエ・リュス成立まで-2005

    • 著者名/発表者名
      草野慶子
    • 雑誌名

      比較文学年誌(早稲田大学比較文学研究室) 第41号

  • [図書] ロシア幻想小説の読み方2005

    • 著者名/発表者名
      草野慶子
    • 総ページ数
      156
    • 出版者
      日本放送出版協会
  • [図書] ロシア恋愛小説の読み方2004

    • 著者名/発表者名
      草野慶子
    • 総ページ数
      150
    • 出版者
      日本放送出版協会

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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