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2004 年度 実績報告書

「満洲国」時期の中国人作家とその文学活動についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720077
研究機関東京都立短期大学

研究代表者

大久保 明男  東京都立短期大学, 文化国際学科, 講師 (10341942)

キーワード中国文学 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 中国 / 満洲国 / 中国東北 / 植民地研究 / 淪陥区
研究概要

本研究は、旧満洲国における中国人作家とその文学活動の全般的な状況を把握し、解明することを目指しています。具体的には、中国人作家とその文学活動に関わるすべての事象、事件、組織、人物、作品、発表メディアなどをマクロ的に明らかにしていき、この分野の研究基盤を構築することを目的としています。
今年度は昨年度に引きつづき、資料の収集や整理、分析を中心に研究を進めてきました。具体的には昨年の夏に、中国北京市の北京国家図書館と大連市の大連図書館へ資料調査をしてきました。目的は「満洲国の文学状況」に関する基礎資料の探査です。調査期間は2004年7月28日〜8月6日(10日間)です。調査の結果、両市図書館所蔵の当時の新聞や雑誌のマイクロフィルムおよび書籍などを発見し、一部複写または購入してきました。これらの研究資料について、現在は整理・分析の作業を中心に研究を進めているところですが、一部は中間の研究成果として公表しています(後記)。今後、現地での補充調査を含め、早ければ来年度に当面の研究成果として『「満洲国」中国人作家評伝』(仮題)をまとめたいと考えています。
今年度の特筆すべきことは、2001年春に発起人として仲間とともに立ち上げた「満洲国」文学研究会として、旧「満洲国」で活躍していた中国人の著名作家梅娘氏と、旧植民地文学研究の第一人者、北京社会化学院文学研究所所長の張泉氏を日本に招聘したことです。一週間弱の滞在中に慶応大学や明治学院大学にてそれぞれ講演していただき(明治学院大学では「満洲国文学研究会第7回研究発表例会」のプログラムとして)、大勢の来場者から好評を得ました。このような人的交流活動を含め、今後もいっそう研究を深めていきたいと考えます。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 社会文化の位相から見た中国の都市-旧「満洲国」の都市における演劇活動に関する考察2004

    • 著者名/発表者名
      大久保 明男
    • 雑誌名

      文化表象としての都市のトポスと意味変容 2003年度東京都立短期大学特定研究報告書

      ページ: 49-57

  • [雑誌論文] 梅娘氏の東京--67年ぶりの故地再訪を伴にして2004

    • 著者名/発表者名
      大久保 明男
    • 雑誌名

      月刊 中国図書(内山書店) 2004年12月号

      ページ: 1-3

  • [図書] 満洲国の文化 中国東北のひとつの時代(共著)2005

    • 著者名/発表者名
      西原和海, 川俣優 編
    • 総ページ数
      270
    • 出版者
      せらび書房

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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