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2004 年度 実績報告書

ハイダ語スキドゲイト方言の形態統語法に関する記述的・類型論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720090
研究機関静岡大学

研究代表者

堀 博文  静岡大学, 人文学部, 助教授 (10283326)

キーワードハイダ語 / 北米先住民諸語 / 形態統語論 / 言語類型論
研究概要

本研究課題は,カナダのブリティッシュ・コロンビア州クィーン・シャーロット諸島スキドゲイトで話されるハイダ語スキドゲイト方言(以下,ハイダ語とする)の形態統語法を焦点においた記述研究と,言語類型論的観点からハイダ語の特質を考察することを主たる目的とする.本年度の研究成果は,大体以下のようにまとめられる.
(1)2004年8月から9月にかけてのおよそ1ヶ月の間,上記の地に滞在し,ハイダ語話者数名の協力を得て,形態統語法を中心とした調査を行なった.調査の概要と成果は以下の通りである.
1)複雑な構造をなす動詞の形態法を中心に,派生に関わる接辞を調査し,その意味・機能の分析を行なった.
2)統語法に関しては,追加表現を導く小詞の機能や現われ,ハイダ語における主語の現われの解明を図った.それらの解明に向けた基礎資料として,談話資料を蒐集し,その分析も併せて行なった.
3)ハイダ語の語類に関して,特に動詞と名詞の問題を解明するための基礎調査を行なった.
(2)音声資料の永年保存を図るため,過去のアナログ音声資料を逐次デジタル媒体(DATやCDなど)に変換する作業を行なった.
(3)現地調査の〓を補うために,アメリカ哲学会(アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア)に所蔵されている,20世紀初頭のハイダ語資料(主にテキストと語彙集)の整備を図った.
(4)環北太平洋という枠組から,ハイダ語の手段接頭辞と類別接頭辞を同地域の他言語における名詞抱合と関連付ける考察を行なった.
(5)ハイダ語の言語類型論的な特質を考察するために,北アメリカ北西海岸地域の諸言語に関する文献資料の蒐集を図った.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] アジアと北アメリカの言語世界-環北太平洋の視点から2005

    • 著者名/発表者名
      堀 博文
    • 雑誌名

      アジア研究(静岡大学人文学部<アジア研究プロジェクト>) 1号(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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