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2004 年度 実績報告書

ドイツ語の心態詞と韻律的特徴との関わり

研究課題

研究課題/領域番号 15720098
研究機関早稲田大学

研究代表者

生駒 美喜  早稲田大学, 政治経済学術院, 助教授 (90350404)

キーワード音声学 / 談話研究 / 独語学 / 言語学
研究概要

(1)心態詞ja, dennの音響分析(前年度からの継続課題)
心態詞jaは平叙文において、「共通に知る事柄の確認」「驚き」「相手に対する反論」の3っの機能を持つと言われている。jaを含む文の2名の被験者による発話を音響分析した結果、「相手に対する反論」の際、jaと内容語にアクセントが見られ、jaの基本周波数のピークが後方に現れることが分かった。アクセントピークが後方に現れる現象(late peak)は前年度に行ったschonの発話にも見られ、今後更にデータを増やして調べる必要がある。この研究結果について、日本独文学会秋季国際会議(2004年10月)で口頭発表を行った。
dennは疑問文にのみ現れる心態詞で、「疑問」「怒り」「(相手が一旦否定したことについて)更なる質問」といった3つの機能を持つ。dennを含む被験者5名の発話を分析した結果、「更なる質問」の際に、dennと内容語にアクセントが見られることが分かった。
(2)音声対話コーパスおよびドイツ語DVD会話教材の分析
対話コーパスおよびDVD会話教材の一部から、心態詞ja, doch, denn, schonが含まれる発話を抜き出した結果、ja doch等2つ以上の心態詞が組み合わさって現れるケースが多いことが分かった。dennの発話に関しては、(1)の結果とほぼ同じイントネーションを示す発話が見られた。この分析は来年度以降も引き続き行う予定である。
(3)schonの聴覚実験
(1)で音響分析を行った発話文について聴覚実験を行うため、実験用ソフトを技術者の協力により作成した。被験者は発話文を聴き、最も適切と思われる文脈を選ぶことが出来る。既に2名の被験者に聴覚実験を行っているが、来年度も引き続き、合計で20名程度の被験者にこの聴覚実験を行う予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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