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図書寮本類聚名義抄の片仮名和訓を中心に、その出典標示方式の理論的分析を行った。その上で、掲出字ごとの出典表示一覧データを作成した。出典となる書物との対照比較により、それらデータの確認・補訂作業を行い、出典を理論的に確定するようつとめた。具体的には、図書寮本類聚名義抄に和訓の出典として引用されているあらゆる典籍を収集し整理しつつある。複製本や索引を入手できるものは、それらを購入し、必要箇所を入力した(未完)。また、複製等の存在しない典籍については原本の実地調査を行い、同様に必要部分を電子化した(未完)。例えば、真興の大般若経音訓を多く引用する『息心抄』(叡山文庫)の原本実地調査を行い、引用部分の入力を終えた。同時に、古辞書の通時的な研究を行い、就中、新撰字鏡、倭名類聚抄、『無名字書』(京都大学文学部蔵)について研究を行った。加えて、京都大学文学部所蔵の古辞書について書誌的・文献的調査を行っており、その一覧を作成中である。
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