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2004 年度 実績報告書

古英語・中英語の「心」・「精神」・「記憶」を表す語彙の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720114
研究機関東洋大学

研究代表者

十重田 和由  東洋大学, 経済学部, 助教授 (20339203)

キーワード古英語 / 中英語 / 語彙 / 心 / 記憶 / 精神
研究概要

平成16年度は、古英語・中英語の文献にて「心」・「精神」・「記憶」を表す語の意味を分析し、古英語・中英語ではそれぞれの語グループがどのような構造をもつのか明らかにした。分析に際しては、理論的枠組みとして、Adrienne Lehrer(1974)などによる、`field theory' (語彙は`lexical field'や`semantic field'などと呼ばれる、似た概念を持つ語によってなる語グループを形成するという理論)を主に参照した。具体的に以下(1、話義の分析、2、それに基づく語グループの形態についての考察、3.そのグループの形成と借用語の関係)に従って研究を行った。
・研究手順
1.「心」・「精神」・「記憶」を表す語の語義分析
1.1.古英語
「心」・「精神」・「記憶」を表す語を古英語の文献においてコンテクストに照らし合わせ語義を分析する。トロント大学で編纂中の『古英語辞典』のデータ『古英語コンコーダンス・マイクロフィッシュ版』を参照する。
1.2.初期中英語
中英語のコーパスは膨大な為、初期中英語の作品 (特にKatherine Groupの作品群)に絞って研究した。
2.古英語・中英語の「心」・「精神」・「記憶」を表す語グループ形成の分析
通時的な観点からも分析し、歴史、社会的史実との関連性について考察した。
3.借用語についての分析
Memorie, entente, intenteなど、中英語期に英語に入ってきた語に注目し分析。分析には統計や図を用い、中英語期に英語に流入した語彙とその起源を探った。また「心」・「精神」・「記憶」を表す語彙における借用語の割合を他の概念を表す語グループの借用語の割合と比較し、共通項が存在するかについても考察を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 英語史に見る「記憶」を表す語彙分野の変遷-古英語・中英語を中心に2005

    • 著者名/発表者名
      十重田和由
    • 雑誌名

      東洋大学人間科学総合研究所紀要 3号

      ページ: 42-49

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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