学習項目を「依頼」に絞り、教材作成を進めている。被依頼者にかける負担の重さに着目し、4つの課に分けて提示することにした。負担の軽いものをL1でとりあげ、負担の最も重いものをL4で扱う。また、会話の相手を以下の三通りに設定した。[A.よく知らない人、B.知っている目上の人、C.友だち]このうち、A、Bの相手との会話では「丁寧さ」を、Cの友だちとの会話では親しさ」を表す表現とその音声特徴、および会話を進める順序を習得することを学習目標としている。 L1からL4の会話場面の音声、依頼の呼びかけ表現リストをスタジオでDATに収録した。同一の会話の発話を男性、女性の両方の場合を想定して収録を行った。また、モデル発話だけでなく、不適当な発話音声のどこが問題なのかを教材の中で取り上げるために、不適当な音声も同時に収録した。これらの収録した音声をWebCT上に載せるために、音声編集用のソフトを用いてデジタル変換を行った。DATテープを編集ソフトで流し、一発話ごとに切り取ってファイル名をつけるという作業を行っている。また、会話の場面理解の補助となる写真の撮影を行った。
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