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2003 年度 実績報告書

鎌倉時代公家権門の家政機構に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720144
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 健治  東北大学, 大学院・文学研究科, 助手 (50343025)

キーワード中世 / 摂関家 / 天皇家 / 家政 / 組織 / 記録
研究概要

研究の目的は、鎌倉時代の公家権門として摂関家お主び天皇家(治天)の家政組織とその執行形態を明らかにし、それぞれの家政組織がどのような命令系統のもと、家政機関・職員を統括し、家政運営がなされたのかを明らかにすることである。平成15年度・16年度の2カ年計画のうち、今年度は「研究計画調書」に記したとおり、鎌倉時代の摂関家および院の家政関係史料び収集と整理にあたった。
まず関係史料収集のために、鎌倉時代の記録目録を作成した。これには書名・著者・年代・刊本の有無・写本の所蔵先・写真版の有無などの項目によって、160件以上をリストアップした。これにより鎌倉時代古記録の全体像をつかみ、活字による公刊史料と未公刊史料(部分公刊と写真版のみの公刊も含む)の分類と、特に未公刊史料の調査先を決め、今年は東京大学史料編纂所・東京大学総合図書館・国立公文書館内閣文庫・東北大学狩野文庫などの調査を行った。調査では、未公刊史料であっても、印影版として公刊されている『歴代残闕日記』に載せられている場合の多くあることが判明し、個々の記録については慎重に検討しなければならないものの、これにより実地調査の手間が大きく省けた。その結果、愚昧記(全28冊)・仲資王記(全4冊)・殿記(全6冊のうち「上ノ壱」1冊)・洞院摂政御記・顕朝朝臣記・仁部記・実躬卿記(全20冊のうち、刊本のない15〜20の6冊)・基俊記・吉槐記(全2冊)・八条内府公秀公記・業顕王記・万一記・中納言資兼卿記などの未公刊史料を収集することができ、該当史料の検索に当たっている。
また刊本のある玉葉・山槐記・吉記・明月記・定長卿記・兼光卿記・猪隈関白記・業資王記・岡屋関白記・深心院関白記・平戸記・経俊卿記・外記日記・吉続記・勘仲記・花園天皇宸記などについては、該当史料の検索にあたり、順次史料整理を行っている。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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