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2004 年度 実績報告書

専門訴訟における民事訴訟法の諸原則の変容と新たな規律

研究課題

研究課題/領域番号 15730046
研究機関一橋大学

研究代表者

杉山 悦子  一橋大学, 大学院・法学研究科, 専任講師 (20313059)

キーワード鑑定 / 特許侵害訴訟 / 計算鑑定制度 / 証拠制限契約
研究概要

16年度は、15年度に行った、アメリカ、ドイツ、フランスの民事訴訟手続における、専門家の利用の仕方を参考にしながら、日本の民事訴訟における規律について研究を進め、公表を行った。制度論として、民事訴訟法における専門家の地位としては、裁判所が主導する型と当事者が主導する型があることを明らかにした上で、両者の関係について一般的に解明した。加えて、この一般論を前提として、現行の鑑定、専門委員、調査官、私鑑定制度などの問題点や、とるべき規律についても論じた。
なお、このうち、とくに特許侵害訴訟に利用される代表的な制度である調査官については、2004年7月に特許法、裁判所法、民事訴訟法制度が改正されたことにより、従来とは異なる新たな規律が設けられるに至った。そこで、新しい制度の導入経緯と併せて、前年度行った、諸外国、とくにドイツの特許訴訟における専門家の利用と、証拠収集制度について、神奈川県地方自治研究センターにおいて研究発表を行った。この発表内容については、後日紙媒体の形で公表する予定である。
また、将来、専門的な紛争については、民事訴訟手続のみならず、裁判外の紛争処理手続に委ねられることが期待されることに配慮して、これらの紛争処理手続をより推奨するために、アメリカやドイツで利用が期待されるようになっている証拠制限契約のあり方について考察を行った結果を論文の形にまとめた。証拠制限契約は、営業秘密が問題となることの多い専門訴訟においても、活用が期待されるため、この論文においては、これらの新たな意義に配慮しながら、その許容性について検討を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 民事訴訟法から見た計算鑑定人の意義と機能2004

    • 著者名/発表者名
      杉山 悦子
    • 雑誌名

      一橋法学 3巻1号

      ページ: 111-149

  • [雑誌論文] 民事訴訟と専門家-専門家の訴訟上の地位と手続規律をめぐって(5)2004

    • 著者名/発表者名
      杉山 悦子
    • 雑誌名

      法学協会雑誌 121巻4号

      ページ: 471-576

  • [雑誌論文] 民事訴訟と専門家-専門家の訴訟上の地位と手続規律をめぐって(6)2004

    • 著者名/発表者名
      杉山 悦子
    • 雑誌名

      法学協会雑誌 121巻5号

      ページ: 612-700

  • [雑誌論文] 給与支給期間による共済組合への払込みと不当利得の成否2004

    • 著者名/発表者名
      杉山 悦子
    • 雑誌名

      ジュリスト 1275号

      ページ: 172-174

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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