研究概要 |
1.国際学会Seventh International Meeting of the Society for Social Choice and Welfare(7月22日〜25日,於:大阪大学)において次の論文を報告した。 Toru Hokari and Seigo Uchida. "Non-existence of population-monotonic solutions on the domain of quasi-convex games." この論文では、準凸ゲームとよばれるゲームのクラスを定義域とする場合には、協力ゲームにおける配分ルールが満たすことが望ましいとされる公理の1つであるpopulation-monotonicityという性質をもつ配分ルールが実質的に存在しないということを証明している。 2.2004年10月および2005年3月において韓国のソウル国立大学を訪問し、同大学のYoungsub Chun教授と協力ゲームの応用分野の1つである「行列問題」についての共同研究を行った。また、この共同研究の1部を論文 Youngsub Chun and Hokari, ``On the coincidence of the Shapley value and the nucleolus in queueing Problems,"にまとめ、2005年1月12日に早稲田大学の現代政治経済研究所の研究会で報告した。 この論文では、近年研究が盛んになってきた「行列問題」においては、シャープレイ値とnucleolusという2つの配分ルールが一致するということを証明している。
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