研究課題
本年度は、日本の株式市場における外国人投資家の特性について、前年度に続く分析を進めた。この成果について、2005年6月に日本ファイナンス学会で報告を行い、その概要は大会proceedingsに所収された。この報告内容を修正した内容は、2005年12月にElsevier社のContemporary Studies in Economics and Financial AnalysisというシリーズのVolume 86の一つの章として刊行された。また、日本の証券業の競争状況について分析した論文"Competition in Japanese Securities Industry"を修正し最終稿を完成させた。本研究成果については、本年度Journal of Economics and Businessに掲載された。また、本研究成果について、論文共著者の筒井義郎氏(大阪大学教授)が2006年2月17日にRIETI政策シンポジウムにおいて紹介を行った。また、米国ミシガン大学の研究者と中国の個人投資家の予想形成メカニズムについて分析を進めているが、2005年7月に中国四川大学の国際コンファレンスにて、研究代表者本人が研究成果の一部の報告を行った。この渡航に必要な旅費の一部を2005年度科学研究費補助金から支出した。更に本年度中、日本において収集されている投資家予測のデータを新たに入手して、別の研究も開始した。この日本の投資家予測の分析についても、米国ミシガン大学の研究者と共同で進めているが、このデータの入手のために53万円の科学研究費補助金の支出を行い、米国の研究者との打ち合わせのために、研究代表者は2006年1月に米国に渡航している。このときの渡航費用について科学研究費補助金から支出を行った。
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Journal of Economics and Business Vol.57, Issue.4
ページ: 360-374