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2003 年度 実績報告書

戦間期日本の石油市場と石油産業

研究課題

研究課題/領域番号 15730166
研究機関北海道大学

研究代表者

内藤 隆夫  北海道大学, 経済学研究科, 助教授 (60315744)

キーワード経済史 / 産業史 / 石油産業 / 鉱山業 / 石油精製業 / 装置工業
研究概要

昨年提出した「科学研究費補助金(若手研究(B))交付申請書」中の「研究の目的」及び「研究実施計画」に基づき、本年度の研究は展開された。内容は以下の通りである。
(1)石油鉱業の展開と地域経済
まず主として明治後期から1920年代の秋田県における石油鉱業の展開について、地域史研究・地方誌・新聞記事(主として『秋田魁新報』)を秋田県立図書館等で収集した。次いで石油鉱業の発展とそれが地域経済に与えた影響について、秋田県を先発の新潟県と比較・検討した。以上の結果をもとに、2003年9月末に開催された国際鉱山ヒストリー会議(赤平)において、REGIONAL ECONOMIES AND THE DEVELOPMENT OF THE PETROLEUM INDUSTRY : NIIGATA AND AKITAという題目で報告を行った。
(2)石油精製業の展開
まず1890〜1910年代の帝国大学・高等工業学校卒業者の中で斯業就職者を卒業生名簿・同窓会誌等から全て割り出し、彼らが当該期の斯業の展開に果たした役割を検討した。次いで昭和石油の祖となった個人精製業者新津恒吉に関する資料を新潟県立図書館等で収集し、併せて恒吉の子息の経営する(株)丸新での聞き取り調査を行い、当該期の個人業者の活動の事例分析とした。更に現在とは大きく異なる当時の石油精製技術について、灯油製造と機械油(潤滑油)製造の違いに焦点を合わせ、文献収集と内容分析を行った。以上の結果をもとに、「大規模工場の成立と中小業者の存続-1870年代から1910年件の石油精製業-」という題目の論文を執筆した。同論文は岡崎哲二編『生産組織の経済史-工場制の比較制度分析-』(仮題、東京大学出版会)に収録予定で、編者の査読とそれに基づく修正を踏まえて2004年度中に刊行予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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