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2003 年度 実績報告書

部品調達ネットワークの構造変化と企業間信頼

研究課題

研究課題/領域番号 15730186
研究機関神戸大学

研究代表者

真鍋 誠司  神戸大学, 経済経営研究所, 講師 (10346249)

キーワード企業間信頼 / 系列
研究概要

1 理論的枠組みの構築
はじめに、自動車産業と家電産業に関する理論的文献をサーベイした。また、信頼が人間・社会・企業間関係に与える影響についても文献研究した。その結果、自動車・家電両産業に関しては、脱系列化にかんする研究蓄積が少ないことが明らかになった。したがって、まずこれまでの系列論について整理したうえで、脱系列化現象の考察が必要であることを認識するに至った。なお、系列論の整理については、学術誌『国民経済雑誌』に掲載される予定である。その要点は、系列では、従来いわれてきた「株式保有」状況だけでなく、部品メーカーの組立メーカーに対する長期継続的取引への期待が大きな役割を担っていることにある。
2 定量的分析
自動車産業・家電産業における部品調達ネットワークの構造を把握するデータベースを構築中である。方法としては、IRC社より出版されている関連資料からの、自動車部品メーカーや電子部品メーカーの財務状況や住所などのデータベース化である。なお、データベースには、複数の公刊資料を参照するだけでなく、オリジナルなアンケート調査、企業への聴き取り調査によって、不足する情報を補完する予定である。
3 定性的分析
自動車及び家電企業において、部品調達の担当者を中心に聴き取り調査を実施した。その結果、ある自動車組立メーカーでは、モジュール化の動向に合わせる形で、系列の再編が激しくなってきていることが分かった。また、ある家電メーカーでは、パソコンの製品特性が一般のものよりも標準的でない(インテグラル型製品である)ことから、部品メーカーと緊密な連携をしている実態が明らかになっている。このような聴き取り調査の結果は、録音したものを文章化し、事例分析や仮説検証のための材料として用いる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 真鍋 誠司: "「系列論」の考察"国民経済雑誌. 190巻・第5号(未定). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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