• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

企業の社会戦略とステークホルダー・マネジメント-経営学的実証研究-

研究課題

研究課題/領域番号 15730194
研究機関東海大学

研究代表者

横山 恵子  東海大学, 政治経済学部, 講師 (00349325)

キーワード社会戦略 / ステークホルダー / CSR / NPO / パートナーシップ
研究概要

本年度は,企業の社会戦略とステークホルダー・マネジメシトに関して,先進的取り組みを実施している地域および企業・団体に関するインタビュー調査を中心に,各種文献研究と定量調査に取り組んだ.
インタビュー調査に関しては,国内においては企業とNPOがパートナーシップを組んで社会戦略を実施している事例を中心に調査を進め,その成果を雑誌論文において公表している.
海外においては,欧州地域へのインタビュー調査を実施した.欧州では,欧州委員会がイニシアチブをとって,企業やNPOといった多様な組織と連携しながらCSRを推進してきている.またそのような状況下で,各企業も,CSRを企業の競争優位性獲得の1つに位置づけ,戦略的に推進していくように,自発的な独自の取り組みを模索している.
企業の社会的価値を高めるような社会戦略,ステークホルダー・マネジメントを実施している欧州企業と,関連NPOを訪問して,下記のようなインタビューを実施している。PBブランドにおけるサプライチェーンのCSRの取り組み(マーク&スペンサーやテスコといった小売業界),マーケティングにおけるサスティナビリティ・ガイドラインやCSRのマーケット・セグメンテーション(英国マーケティング研究所),企業とNPOのパートナマシップ(サイエンス・ミュージアム),イギリスのCSRマーケティングの動向と広告業界(電通ホールディングス・ヨーロッパ),CSR促進活動とISO規格化(欧州委員会),不祥事後のブランド回復戦略(ブリヂストン・ヨーロッパ),CSR重点テーマとマーケティングとの両立(CSRヨーロッパ),欧州市場の特異性とCSR,マーケティング(資生堂ドイチュラント),企業市民活動とCSRレポート(ドイツ・テレコム)である.この調査で判明したことは,社会戦略の重要課題として,CSRのターゲッティングの仕方や優先順位のつけ方に,マーケティング手法がどこまで導入できるのか,またその限界についても考察する必要があるということである.
文献研究では,ステークホルダーや戦略に関するものを中心に,上記インタビュー調査と併せて検討を進めているところである.また定量調査は,企業とNPOのパートナーシップと企業の社会戦略に関するアンケート調査に取り組んだ.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Case5 浜松外国人無料検診会事業 浜松2万人の外国人を支える医療集団とボランティア2005

    • 著者名/発表者名
      横山 恵子
    • 雑誌名

      NPOからみたCSR 協働へのチャレンジ(パートナーシップ・サポートセンター・岸田眞代編著)

      ページ: 194-210

  • [雑誌論文] Case6 緊急人道支援用シェルターの開発事業 1日でも早く!緊急人道支援用シェルターの共同開発2005

    • 著者名/発表者名
      横山 恵子
    • 雑誌名

      NPOからみたCSR 協働へのチャレンジ(パートナーシップ・サポートセンター・岸田眞代編著)

      ページ: 211-225

  • [雑誌論文] 日本企業の社会貢献活動の戦略に関する一考察-企業の無償ボランティア活動の事例-2004

    • 著者名/発表者名
      横山 恵子
    • 雑誌名

      文明 第3号

      ページ: 57-65

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi