研究概要 |
本年度は、(株)花王川崎工場、コマツ大阪工場、長浜キヤノン(株)、ダイキン草津工場、三菱電機名古屋製作所を訪問し、各社の生産性向上の取り組みについて調査した。その他に、日本能率協会の主催する研究発表会、セル生産導入のコンサルタントであるPEC産業教育センターの山田日登志氏の講演会などにも出席した。 昨年度、生産シミュレーションソフトウェアARENAを購入し、操作方法を習得しようと努めたが、未だ完全に利用できる段階にまで至っていない。その理由として、セル生産で主に分析の対象にしなくてはならない運搬や取り置きという動作は、通常の物流では無視されることもあるほど微少な活動であり、これをシミュレーションモデルに組み込むには非常に複雑な作業が求められるからである。 昨年度までの調査結果を踏まえてまとめていた研究論文「セル生産による生産性増大の原理」を組織学会の学会誌『組織科学』に投稿し、11月初旬に受理された。今後、本論文は英訳し、Value-Based Management of Developing Firms(出版社:World Scientific Press、編者:Monden, Y., Miyamoto, K,. Hamada, K., Lee, G. and Asada, T.)に掲載することを予定している。
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