本年度は、『新留萌市史』『地域経済総覧』『市町村別決算状況調』などの基礎資料をもとに、留萌市の戦後60年の動態を把握するための基礎的データを整備するとともに、留萌市のホームページで公開されている平成14年度および平成15年度の公共事業の発注データを加工可能なようにデータベース化した。また、北海道新聞のデータベースを利用し、1995年から2003年までの、留萌市に関連する新聞記事を収集し、留萌市の主要な団体のリーダーのリストの作成、および留萌市における主要イシューのリストを作成した。さらに、留萌商工会議所のホームページから、留萌市の主要企業と主要建設業者のリストを作成した。 留萌市には第一種港湾があり、最近では、留萌川の改修工事や病院建設など、大型の公共事業がかなりある。漁業をもとにした水産加工業も発達しているものの、多くの地方都市と同様、建設業の持つ経済上の意味合いは非常に大きなものがある。また、留萌支庁の中核都市であることから、公的機関とそれの事業に対する依存度はきわめて大であり、公共事業の持つ意味合いはきわめて高いものがある。分析の精度はまだ高くはないが、本年度作成した各種データにより、それを明らかにする端緒はつかむことができた。
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