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2004 年度 実績報告書

性格検査尺度の特異項目機能に対する頑健性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730290
研究機関埼玉大学

研究代表者

萩生田 伸子  埼玉大学, 教育学部, 助教授 (70292638)

キーワードBig Five / 性格検査 / Web調査 / 質問紙調査 / 特異項目機能(DIF)
研究概要

前年度に入手した5因子性格理論(Big Five)に関する日本人の性格検査データについて,より詳細に分析をおこなった.その結果,調査の方法(Web調査と質問紙調査)および調査参加者募集の方法が違っていてもBig Fiveモデルの構造自体には大きな差異はみられなかった(因子負荷量には群間で若干の差異がみられた).これらの結果の一部は学会等で報告済である.
さらに,DIFを含めた日米間の比較・検討をおこなうために新たなデータを入手した.具体的には,アメリカにおいてWeb調査会社にモニター登録をしている18歳から29歳の男女約1000人に対して,5因子性格理論に関する性格検査44項目(日本語に翻訳する前のオリジナル項目を使用)および世論調査に用いられた項目等を調査したデータである.また,アメリカの大学でおこなわれた,5因子性格理論に関する性格検査44項目に関する調査データの使用許可を得た.これらはいずれもWebを用いて収集された.
項目単位で検討すると,調査参加者募集の方法による差異よりも日米間の差異の方がより大きい傾向がみられた.また,θの意味に関する問題は依然として残っているが,やはりDIF項目と考えられるものがみられた.さらに,前年度,日本人のデータのみで訳出の影響を検討した際により望ましくないと判断された項目は,アメリカ人のデータと比較した際にも差異がより大きい傾向がみられた.また,日米のデータを別個に因子分析をおこなったところ,アメリカ人のデータは日本人のデータと比較して,Big Fiveの5因子構造がより明瞭な傾向がみられた.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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