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2003 年度 実績報告書

学習障害児の不適応問題と社会的スキルの関係に関する研究と援助プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15730322
研究機関松蔭女子大学

研究代表者

戸ヶ崎 泰子  松蔭女子大学, 経営文化学部, 講師 (40300040)

キーワード学習障害児 / 学校不適応感 / 社会的スキル / 友人関係 / セルフ・エフィカシー / 学習障害児支援プログラム
研究概要

研究1
学習障害児の不適応問題に関する調査
学習障害のある児童生徒、およびその保護者を対象として、児童生徒の知的発達の特徴、社会的スキル、学校不適応感、友人関係、セルフ・エフィカシー、不適応問題に関する調査を実施した。各尺度の標準データと比較したところ、学習障害児は、自分には社会的スキルが不足しており、信頼できる友だちや遊び友だちが少ないと感じていることが明らかにされた。また、その中でも特に社会的スキルが不足している学習児は、先生との関係や学業に対する不適応感が高く、信頼できる友だちが少ないと感じていることが示された。なお、調査については、回収を継続しているところである。
研究2
友人関係に困難を抱える学習障害児への社会的スキル訓練の適用
学校での友人関係に問題を抱えている児童を対象として社会的スキル訓練を実施し、社会的スキルの変容が学校不適応感や友人関係に及ぼす効果について検討した。指導前に実施した調査の結果から、友人と関わりを持つ際に求められる「参加スキル」や直面した問題を解決するために必要となる「主張スキル」が低いことが明らかになったため、訓練の標的行動は、友人の活動に参加をするために依頼をすることと、無理な誘いを丁寧に断るとことを取り上げた。その結果、標的行動を適切に表出することに対して自信を深め、実際の場面での表出も上昇する傾向が見られるようになった。また、社会的スキルの向上にともなった、友人関係に対する不適応感が低下し、「自分には友人がいる」という認知の変容にも影響がみられるようになった。
今後は、以上の2つの研究結果にもとづき、家庭や学校における社会的スキルの変容を中心とした学校適応支援プログラムを立案することが必要である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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