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2004 年度 実績報告書

知覚学習への逐次効率分析アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 15730339
研究機関青山学院大学

研究代表者

薬師神 玲子  青山学院大学, 文学部, 講師 (30302441)

キーワード視知覚 / 知覚学習 / 二重課題 / 統計的効率 / 理想的観察者 / 逐次分析
研究概要

本研究では、知覚学習過程を時系列的に調べるために、学習達成度を、その時点までに与えられた刺激に含まれる情報を最大限利用する理想的学習者との対比で評価する、統計的逐次効率分析を導出し、これを用いて、刺激特性の影響や注意が、人間の学習に与える影響を量的かつ詳細に検討することを目的としている。
本年度の研究では、モザイクパターンおよび運動軌跡パターンの学習において、最尤法を用いた理論的学習者に対する人間の学習効率を産出した。モザイクパターンの学習で用いられた具体的な課題及び手続きは、以下の通りである。被験者には、あらかじめ用意された2つのプロトタイプ(パターン1とパターン2:両者とも、輝度パッチからなるモザイクパターン)に輝度ガウスノイズをかけたものを順次、対で提示する。被験者は、その対のうち、パターン1に属するものを選択するよう教示される。被験者には、プロトタイプは提示されていないため、被験者は、課題遂行中にプロトタイプの推定(すなわち、学習)を行う必要がある。この学習の逐次的な成績を、同じ刺激系列に対する理論的学習者の成績と比較して効率を求め、その時系列的推移の特徴を調べた。その結果、学習の難易度に関わらず学習効率は、学習初期段階からかなり良好であることが明らかになった。
さらに、学習中に、トップダウン的な選択的注意、ボトムアップ的な注意を特定の位置に向けた条件を設け、この条件における効率の逐次的変化を基に、注意の持つ、情報のフィルタリングとしての機能について検討した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The time series of attentional requirement for visual learning.2004

    • 著者名/発表者名
      Reiko Yakushijin, Akira Ishiguchi
    • 雑誌名

      Perception 33

      ページ: 138

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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